「自分はO脚だから、将来膝が痛くなるかも……」 「子供の足がO脚気味だけど、このままで大丈夫かな?」
そんな不安を感じたことはありませんか?実は、最新の研究で、O脚であっても膝への負担を減らすことができる「救世主」のような筋肉の存在が注目されています。
今回は将来の膝の健康を守るために知っておきたい最新の研究成果を、経験豊富な専門家の視点で詳しく解説します。
今回の研究からわかった4つの大切なポイント
研究では若年女性と幼児を対象に、足の形(アライメント)と筋肉の関係が詳しく調査されました。その結果以下のことが明らかになりました。
1. O脚でも、太もも内側の筋肉が発達していれば負担は減らせる
一般的にO脚の人は歩くときに膝が外側に押し出され、膝の内側に大きな負担(膝内反モーメント)がかかりやすいことがわかっています。しかし今回の研究で、O脚であっても「内側広筋(ないそくこうきん)」という太ももの内側の筋肉がしっかり発達している人は、この膝への負荷が小さいことが判明しました。この筋肉が膝を内側から支える「天然のサポーター」のような役割を果たしているのです。
2. 日本人こそ「体重」より「筋肉量」が重要かもしれない
膝の痛みの予防といえば「ダイエット」が一般的ですが、実はこれは欧米人のデータに基づいた考え方です。欧米人と比較して、日本人は極端な肥満(BMI30以上)でなくても膝を悪くする方が多いのが特徴です。そのため、日本人にとっては単に体重を減らすこと以上に、「内側広筋の筋量を増やし、正しく使うこと」が、将来の膝の痛みを防ぐために極めて重要な因子である可能性が高いのです。
3. 子供のO脚は「3歳までの過ごし方」で変わる
幼児の足は1歳頃にO脚が最大となり、その後2歳から3歳にかけて自然にまっすぐになっていきます。研究の結果ハイハイやつかまり立ちといった「生後1年間の運動発達」は後の足の形に影響しませんが、2歳〜3歳時の皮下脂肪の厚さ(肥満傾向)は大きな影響を与えることがわかりました。この時期に皮下脂肪が厚いとO脚が残りやすく、さらに内側広筋の発達も遅れがちになる傾向があります。
4. 荷重がかかる「歩き出しの瞬間」がポイント
特に膝への負担が大きくなるのは、歩行中に足が地面につく「荷重応答期」と呼ばれる瞬間です。内側広筋が発達している人は、まさにこの一歩を踏み出した瞬間の衝撃をうまく逃がしていることがデータで示されました。
つまり、どういうこと?
この研究結果を私たちの生活に置き換えると、以下のような希望が見えてきます。
- 「足の形」だけで将来が決まるわけではない たとえ今、O脚が気になっていたとしても、あきらめる必要はありません。太ももの内側の筋肉を鍛えることで膝へのダメージを抑え、健やかに歩き続けられる可能性が高いのです。
- お子さんの「歩き始め」から「3歳」までを大切に お子さんの足の形を整えるには、3歳くらいまでの栄養管理と運動が鍵です。この時期の食べすぎや運動不足に気をつけることは、一生モノの足の健康を守るための「大切な土台作り」になります。
まとめと提案
膝の健康を守る鍵は、「太ももの内側の筋肉(内側広筋)」にありました。
もし、ご自身の足の形や膝の違和感に不安がある場合は、まずは専門家に相談してみることをおすすめします。内側広筋を効果的に使うための体のバランス調整や、膝に負担をかけない歩き方のコツなど、あなたに合ったアドバイスをもらえるはずです。
特に内側広筋をピンポイントで動かす運動(膝を伸ばして力を入れる運動など)が有効である可能性が示唆されていますが、正しいフォームで行うことが何より大切です。
また小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、3歳頃までは親子で楽しく体を動かす習慣をつけ、健やかな発育をサポートしてあげてください。
膝への不安を「安心」に変えて、いつまでも自分らしく歩き続けられる未来を一緒に作っていきましょう。
出典: 山内高雲「成人および幼児発育期における下肢アライメントに対する内側広筋の役割について」科学研究費助成事業 研究成果報告書 (2022).





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